心のバランスシート

昨日の続きになります。
企業の決算書の話から最後に家計の決算書に触れて、次は何でしょう? ・・・自分自身の決算書です。あなた自身の決算書です。
その決算書の重要な構成要素として、「心のバランスシート」があります。
企業の通常の決算書を思い出してください。
この会社は赤字だからだめだーとか、たくさん利益出していい会社だーとかって意見をよく耳にしますが、それは損益計算書(P/L)重視の考え方です。
P/Lは一定期間(通常は1年間)の損益状況を表すものです。
それに対して、この会社は債務超過だーとか、純資産が潤沢で実にいい会社だとかって見方があります。バランスシート(貸借対照表B/S)を見ての意見ですね。
バランスシートは会社を始めた瞬間は通常、資産に現金、負債0、純資産に資本金(元入金)って感じです。それに商取引を重ねて、だんだんかたちを作っていくのです。
それを人間に見立てたらどうなるでしょうか?
車を持っている人は資産に車、借金して買った車なら負債に借入金です。
親ローンの場合は?同じく借入金です。ちゃんと返しましょうね。
親に買ってもらった場合は?車の名義が親なら、あなたの資産に車はありません。あなたの名義なら、資産に車、資本金に車の代金が計上されます。
よく若い子がBMWとかベンツとか乗りまわしていますよね。中流家庭の中の中で育った私にとってはうらやましい限りです。風呂に金ばっかかけてないで、ビーエム買ってー!しかし、もし親に買ってもらっていたなら、議決権も50%超保有されているでしょうから、あなたは子会社です。親の支配下にあるということです。万俵家みたいな感じに閨閥結婚させられても、仕方ありません。まあ、相手が長谷川京子とか山田優なら一生支配下におかれてもいいような気もしますけど。銀平君みたいな感じでしょうかね。若くして本店融資課長。こんな銀行はっきりいってありえませんが。
角田支店長みたいな支店長はけっこういてます。責任感というか、忠誠心が強い人が多いですね。角田支店長は過労で死んでしまいましたが。あそこにもし○○さんさえいてれば、死ななくてすんだのにと思ってしまいました。
ちなみに私もこないだ農作業している人をみかけて、ついつい好奇心がうづき、ちょっとやらせてもらいました。おーっ華麗なる一族やー!みたいな感じで興奮してしまいました。デーーーーースペラードー♪
華麗なる一族ネタをしだすときりがないので、また今度ということで本題に戻します。
要するに、お金が算定できる分でおおよそバランスシートはでき上がります。しかしこれで終わりならしょうもないFPさんと同じです。ここに「心のバランスシート」を合算するのです!
ずっと同じ仕事をしている人ならそのノウハウが資産に計上されます。英語のできる人は資産に英語です。雑学の多い人は資産に雑学です。人脈のある人は資産に人脈です。
愛情を受けた人は、負債に愛情です。愛情を受けて育った人はいい子になるとかってのは、愛情を受けると債務がどんどん増えちゃうので愛情は消化しなければなりません。誰かに愛情を与えることによって、バランスがよくなります。愛情を与え過ぎて、もしその子が愛情を貯めこんでしまったら、債務超過になってただのわがままな子になってしまいますので、お父さんお母さんはご注意を!
親孝行と親不幸。親がいなくなったら確定してしまいますので、親不幸もんのあなたは、早く親孝行してくださいね。
ルックスは資産ですかね。ただし、償却資産ですね。減価償却して減っていきます。エステとかジムとかで償却額を減らすことは可能です。お洒落とか化粧がうまいってのもルックスを補完する資産ですね。若い頃はルックスがよければモテますが、年齢とともに他の資産形成ができなければ、魅力ない人になってしまします。
以前、笑いジワを気にしている女性がいましたが、笑いジワは資産ですので心配しなくてもいいです、どんどん笑ってください。
人間てのは優しさを与えたら、どっかで与えられます。逆もまた真なりです。優しさを損だと思わないでください。
借りばっかで形成された資産が多すぎる人は既に債務超過かもしれませんので注意してくださいね。
人を裏切って得た資産なんて意味ないです。あなたの負債に計上された裏切りは一生消えません。どれだけ償って、減らしたとしても、備忘記録の1は消えることはありません。
イケズなことばっかりしてる人は顔にイケズと書いてますよ。
義理人情ばかりの人は決して損なんかしていません。人脈とか優しい顔とかに反映されているものです。
全てを合算した差し引きで純資産です。すなわち魅力です。粉飾に騙されたらだめですよー!
ちなみに、損得勘定を推奨しているわけではありません。逆に損得勘定ばっかりしている人は魅力がなくなっていってますので注意してくださいねってことが言いたいのです。
果たしてこんなもの作れるのか?
自己分析しても勘違いって科目がありますし、自分以外の人の意見も必要になるので、自分自身で完全なものは作れません。そもそも数値化できないものがほとんどなので作れるわけがありません。
作れませんが、必ず存在します。
どこに?
そうあなたの心に!
なーんてね。
企業の決算書と同じように、1年に1度くらいは自分自身の決算を締めてみて、1年前との変化を自己分析してみるのもいいかもしれませんよ。